ストーリー

HIRAKATAは、かつては国内史上、5指に入る屈指のアパレルメーカーだった。
その企業の復活への格闘と、藤村雄二(高嶋政伸)を中心に組成された
デザインチームのチャレンジをテーマにした映画。

かつての老舗アパレルは、先代引退の後、その息子である長男・平形圭佑(西村まさ彦)次男・平形祐輔(前川泰之)で切り盛りしてきたが、世界的に進んだカジュアル化の波やファストファッション、ロードサイド型の時流に乗れず、経営状態は陥落、本社ビルを売却するなど、苦境に追い込まれる…。
百貨店消費が低迷する中、止む無く資産を売却しながら食いつないできたが、復活を掛けた戦略に対し、社長である長男と専務である次男の意見が対立、暗雲が漂い始める。
ひそかに専務(次男)が期待を寄せていた元社員だったデザイナー藤村雄二に依頼。彼の協力を得て新ブランドを立ち上げようとする。

こうして主人公は古巣にdesignerとして復帰。元社員でもある主人公は、破天荒で個性的なデザイナー。しかし、その個性は世界も注目する逸材で、あるとき、一人のパタンナー・加世田京子(堀田茜/ヒロイン)と出会う。意気投合した二人は、次第にデザイン活動に没頭していく。そしてまた、藤村の服作りで最も重要なファクターである、ヒール職人・岸本ゆり子(西村美柚/新人)と巡り合う。
HIRAKATAから4人のスタッフとPRESSのエキスパート・片岡(高島礼子/特別出演)をチームに迎えた藤村がデザインテーマに掲げたのが「At First Sight」だった。

この映画は、老舗アパレルの復活に掛けた生き様にフォーカスしながらも、MADE in JAPANに拘るモノ造りのスピリットと、世界のファッション界にモノづくりの真髄に深く切り込み、熱き日本のファッション界の戦いを斬新に描いた物語。個を活かしてチームで達成するという日本らしいモノづくりのプロセスと、若いクリエイターが競い合いながらも認め合って奏でるファッションというメロディに加え、経営者が抱えるシリアスな経営哲学と、生まれ変わる為に必要な挑戦する経営スピリットという、今の日本の経営者に必要なエッセンスをさりげなく注いだヒューマンストーリー。

そしてデザイナー藤村雄二が、このデザインを手掛ける上で「今の日本のモデルの感覚では成功しない」と考え、かつてパリやニューヨークで活躍し注目されていたモデルを訪ね、全く新しいファッションショーを魅せるべく、モード界にはない新しいショースタイルを提唱する等、見所も満載。